Pacific-DIVE パラオの豊かな自然を守り活かす:アプリ「Biome」を活用したリジェネラティブ・エコツーリズム推進プロジェクト

独立行政法人国際協力機構(JICA)

概要

バイオームは、大洋州地域における開発課題の解決に向け、日本企業の革新的な技術・ビジネスソリューションを発掘・支援するJICAの新しいプログラム「Pacific-DIVE」の第1回採択企業に選ばれました。

バイオームが対象としたパラオ共和国は、豊かな海と美しい森を有し、自然環境を観光の核として発展してきた国です。一方で、限られた人員や財源の中で、国の基盤である自然環境を守りながら、いかに主要産業である観光を促進・発展させていくかという、両立が求められています。

バイオームは、合計2回の現地渡航を通じて、パラオの政府機関、民間企業、NGO、コミュニティ等へのヒアリングや現地視察を行いました。そこで得られた現地の課題やニーズを踏まえ、Biomeの技術を活用した3つの可能性が見えてきました。

パラオにてBiomeアプリを使用している様子(1/3)
パラオにてBiomeアプリを使用している様子(2/3)
パラオにてBiomeアプリを使用している様子(3/3)

エコツーリズムの推進

パラオでは、海洋観光が主要な観光資源となっている一方、マングローブや森林など陸域にも多様な生きものが生息しています。こうした自然を活用したエコツーリズムには、スタッフの人員不足や、生きもの・生態系に関する知識不足、ガイドの属人性などの課題があり、自然環境に関する知識や体験価値を補完する仕組みが求められています。

Biomeアプリの「クエスト」機能などをエコツアーに組み込むことで、参加者が楽しみながら生きものや自然環境について学び、その体験を通じて生物多様性データを蓄積することが可能になります。

環境教育・文化継承

現地の研究機関、NGO、博物館等との対話を通じ、Biomeをパラオの子どもたちや住民に対する環境教育に活用できる可能性が確認されました。また、パラオ語での生きものの名称や説明をアプリのコンテンツに組み込むことで、地域の自然環境への理解を深めるとともに、文化や言語の継承につなげられる可能性もあるとの期待も寄せられています。

③生物多様性データ管理

パラオでは、生物多様性に関する情報をより効果的に収集・活用し、自然環境の保全や観光、政策等に生かしていくための情報基盤へのニーズが確認されました。

バイオームがこれまで培ってきた生物多様性データの収集・可視化に関する知見を、パラオの自然環境や社会的背景に合わせて活用できる可能性を検討しています。 

バイオームは今後も関係機関との対話を重ね、パラオの地域特性やニーズに合致したサービスのあり方を検討し、観光と環境保全が両立する持続可能なビジネスモデルの構築を目指していきます。

取り組みの様子

農業・漁業・環境大臣との面談の様子
パラオ国際サンゴ礁センター訪問の様子
エコツーリズムを運営する、パラオパシフィックリゾートのネイチャーセンター訪問の様子
パラオに生息するマングローブモニター
ニワール州にてエコツーリズムの運営を行うJICA海外協力隊隊員訪問の様子
観光地として有名なガラスマオの滝

課題

  • エコツーリズムを支える人材・運営体制・コンテンツの強化
  • 地域住民・子どもへの環境教育と自然文化の継承
  • 生物多様性データの統合・可視化・活用基盤の整備

解決策

  • アプリBiomeを活用した観光客参加型エコツーリズムの設計
  • アプリBiomeを活用した環境教育コンテンツの設計
  • 生物多様性データベース構築・ダッシュボード開発支援

成果

キーワード