2025年11月30日

洞窟の中の生き物たち

オーストラリアの乾燥地帯に位置する石灰岩の洞窟の中で、数種の生き物を見つけました。目の前数センチも見えないような暗闇の中でどのような生き物が生きているのでしょう。

オーストラリアの洞窟内で見つかった生き物たち

コウモリの一種

天井のくぼみに単独でぶら下がっているのが数匹見つかりました。
近づきすぎるとバサバサと飛んで逃げるものもいました。

地上徘徊性のクモの一種

日本に生息するアシダカグモに似たクモでした。ライトで洞窟内を照らすと、キラキラと目が光るため比較的見つかりやすかったです。10平方メートルに1匹くらいの頻度で見つかりました。近寄っても慌てて逃げることもなく、じっとしているものが多かったです。見つけたものは、ほとんど地面付近にいました。

造網性のクモの一種

5〜7mmほどの大きさの足が細く、非常に華奢な小さなクモでした。造網性のクモというと、頭上付近に大きなクモの巣を張るイメージですが、このクモは、足元十数センチほどの高さの岩と岩の隙間に、直径15センチほどの大きさの網を張っていました。

地上では、ヒトの体に引っかるような高さに、大きなクモの巣が貼られていることがよくありますが、洞窟の中ではそのようなものはありませんでした。チョウやハエのように、頻繁に飛翔する昆虫が洞窟内に少ない、もしくはいないためだと思われます。この造網性のクモも、地上付近に網を張っており、地面付近を移動する小さな昆虫を狙っているのではないかと考えられます。

バッタ目の一種

日本に生息するカマドウマに似た形態のバッタで、カマドウマと同様翅はありません。近寄っても、それほど急いで逃げる様子もなくじっとしていました。カマドウマの仲間は、腐果、落ち葉、生き物の死骸、生きた昆虫などなんでも食べる広食性の昆虫です。このバッタも広食性のため、このような食べ物が乏しいと考えられる環境でも生きられるのかもしれません。また、触角が非常に長く、視覚がほとんど使えない真っ暗闇では、非常に役立つ感覚器官として働いていると考えられます。

甲虫の一種

固まった砂地の上でゴミムシのような甲虫の一種も見つけました。こちらも、隠れ入るところがほとんどありませんでしたが、近寄っても特に急いで逃げるでもなく、じっとしていました。

次回は、このように多様な生き物が、光も植物もない世界でどのように生息しているのか考察したいと思います。