Vision
生物多様性の保全を社会の当然に
私たちは、生物多様性の保全と経済的合理性を両立させるモデルを構築するため、「環境保全をビジネスにすること」にチャレンジしています。そのために、世界中の生物分布ビッグデータを収集・整理し、保全を加速させるためのプラットフォームを構築することが私たちの目標です。
Context
現在、世界の動植物約100万種が絶滅の危機にあるとされ、生物多様性の保全が喫緊の課題となっています。しかし、生物多様性条約で定めた愛知ターゲット(2020年目標)において、達成された項目が全体の1割しかなく、現在最も解決から遠い社会課題の一つだと言えます。生物多様性保全が進まない理由として、経済的合理性が確保できていないこと、すなわち生物多様性保全がお金を生まないことが挙げられます。
その課題解決には、生物多様性を効率よくモニタリングして、そのデータに基づく保全ビジネスを生み出していくことが不可欠だと私たちは考えています。これまでに、モバイル端末を観測拠点として生物多様性をモニタリングする仕組みを構築し、効果的な生物データ収集方法を確立してきました。
さらにそのデータやシステムをプラットフォーム化することで、産官学民を巻き込んだ、生物多様性保全の社会実装を推進することにまで踏み込む必要があると考えています。