【クエスト情報】春のむしはじめ 2026
この記事の目次
すごもりのむし とをひらく
中国由来の季節区分で、1年を24の季節に分けたものを「二十四節気(にじゅうしせっき)」といいます。
先週(3月5日~9日頃)は、二十四節気でいうところの「啓蟄(けいちつ)」。蟄虫啓戸(すごもりのむし とをひらく)とも表現されるように、冬ごもりをしていた「むし」たちが、暖かい春の日差しの下に出てき始める頃合いとされています。
ヘビやカエルも「むし」?
古い中国語で「虫」は広く動物全般のことを意味していました。
そのため、啓蟄でいう「むし」はヘビやカエルなど、冬眠から目覚めるすべてのいきものを指しています。(ヘビ(蛇)やカエル(蛙)を漢字で書くと、”虫”という字が入っています)
啓蟄の頃合いに合わせてスタートするこのクエストでは、春になって活動し始める「むし」たち、すなわち昆虫・クモ類、は虫類、両生類が対象です。
この仲間のいきものであれば、種類はなんでもOK!本格的ないきものシーズン開幕を前に、寝起きの彼らを撮影して、肩慣らしといきましょう。
「むしはじめ」のヒント
ここでは「むしはじめ」クエスト達成のヒントとして、見つけやすいいきものや注目のいきものをご紹介します。
昆虫:ナナホシテントウ

日本全国に分布します。成虫で越冬することが多く、春の早い時期から活動します。3月のBiomeへの投稿者数が最も多い昆虫です。
【探し方】日当たりのよい土手や草地を探しましょう。ホトケノザやオオイヌノフグリが咲いているような場所がねらい目です。
昆虫:モンシロチョウ

日本全国に分布します。3月、ナナホシテントウに次いでBiomeへの投稿が多い昆虫です。
【探し方】
明るく開けた場所をよく飛びます。菜の花畑やキャベツ畑でよく見られます。
昆虫:ギフチョウ

本州の秋田県以南に分布します。年一回、カタクリなど早春の花が咲くころにあらわれ、「春の女神」とも呼ばれます。よく似たヒメギフチョウは、本州の長野県以北と北海道に分布し、ギフチョウとはほとんど分布が重なりません。
【探し方】
明るい雑木林や植林地で見られます。地面の近くを飛んでいることが多いです。
昆虫:ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウは、ギフチョウよりも北の本州と北海道に分布します。後翅のふちに並ぶ斑紋がギフチョウでは濃いオレンジ色なのに対し、ギフチョウでは淡い黄色です。
昆虫:オツネントンボ

北海道から九州に分布します。成虫で冬を越す、数少ないトンボです。成虫で年を越すこと=「越年(おつねん)」が名前の由来です。
【探し方】
池や沼など流れのない水辺の近くや、雪解け後の湿地で見られます。枯れ草や枝に止まっていると目立たないので見つけるのは難しいですが、目をこらして探してみましょう。
は虫類・両生類
「啓蟄」「春分」などの二十四節気は、古代中国の農民が天候や雨量を予測するために編み出したものです。気象庁が1953年から行っている「生物季節観測」も、いきものたちの動向から季節変化を知ろうとする取り組みです。
は虫類、両生類のうち、生物季節観測の対象として、長年、各地で初見日が記録されてきたいきものをご紹介します。
は虫類・両生類:ニホントカゲ・ヒガシニホントカゲ(季節観測対象種)
過去の生物季節観測の記録によると、平均的な出現時期は高知市で3月末、仙台市で5月中旬です。
ニホントカゲとヒガシニホントカゲの見た目は非常によく似ていますが、近畿地方よりも西側に分布するのがニホントカゲ、東側に生息するのがヒガシニホントカゲです。伊豆半島と伊豆諸島にはオカダトカゲという、これまた別種が生息することが明らかになっています。

滋賀県〜和歌山県あたりのラインで分布が分かれます。

(Photo by たなかけ & じゅじゅ吉)
【見分けてみよう】
ニホントカゲとヒガシニホントカゲは「前額板」というウロコの形が異なります。ニホントカゲでは左右の前額板がくっついていることが多く、ヒガシニホントカゲではすき間があることが多いです。ただし例外もあるので、あくまで判断の目安としてください。
【探し方】
トカゲは庭や畑の石の下や、公園の石垣などにひそんでいます。
は虫類・両生類:二ホンアマガエル・ヒガシニホンアマガエル(季節観測対象種)
Biome屈指の人気者も、ついに冬眠から目覚めます。気象庁の生物季節観測の記録によると、南西諸島では1月末の観測記録があります。一方、北海道網走では5月まで見られなかった年もありました。

2025年2月20日に発表された論文にて兵庫県の右端あたりを境に、東の個体はヒガシニホンアマガエルであると報告されました。
【探し方】民家の庭先、田んぼの近く、森林など幅広い環境で見られます。冬眠中は、土の浅いところや、落ち葉の下にいます。
は虫類・両生類:トノサマガエル(季節観測対象種)

アマガエルと同じく、生物季節観測の対象種です。過去の生物季節観測の記録によると、高知市で4月初旬、仙台市で5月初旬が平均的な出現時期となっています。
田んぼの減少や水質悪化などにより生息場所が減少しており、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。
【探し方】冬の間は水辺の近くの土の中で冬眠しています。4~6月には繁殖のため水田や池に集まります。
いかがでしたでしょうか。ぜひヒントを頼りに、いきものたちを探しに出かけてみてください。
【いきもの探しをする時には】
※ 周囲の安全をしっかり確認して、いきもの探しをしましょう。
※歩きスマホ・ながらスマホはしないでください。いきもの探しの際は、現地のルールに従って安全に行ってください。
※小さなお子さまがいきもの探しをする際は、必ず保護者の方の付き添いの上、安全を確認して行ってください。
アプリ「Biome」のダウンロードはこちら
【iOS】https://apps.apple.com/jp/app/id1459658355
【Android】https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.biome.biome



