凍傷にならない水鳥の驚きの仕組み

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凍傷にならない水鳥の驚きの仕組み

2019-02-28T01:59:25+00:00 2019年2月28日|Categories: ALL 生物|Tags: , , |

外に出るだけでも辛い寒い冬の日。それでも、カモはなんでもないような顔をして水に浮かんでいます。撥水性の暖かいダウンは、さそがし高機能なのだなぁと考えながらボケっと見ていましたが、よく考えると彼らはいつも素足。どうして、凍傷にならないのでしょうか。今回は、そんな冬の日のカモの謎を解明します。

凍傷とは、どんな状態?

恒温動物は、体温を一定に保つ機能が備わっています。外気温が低いときは、体をブルブル震わせて、体温が下がらないようにします。しかし、もっと寒い場合は、それだけでは対処できないため、手先や足先など体の末端部分の血管を収縮させることによって、外気の影響を受けやすい、体の末端部分を流れる血液の量を少なくし、体温が下がるのを防ぎます。この状態が続くと、体の末端部分が、血行不良になり、しもやけを起こします。体の末端部分が0℃を下回る、つまり凍結すると、細胞自体が破壊され凍傷になります。

冬でも寒くならない驚きの機能、ワンダーネット

凍傷は、体の深部の温度を極度に下げないようにするための機能が働いた結果起こってしまうということがわかりました。それでは、どうして、カモなどの冬場に水辺にいる鳥は、恒温動物でありながら、足の血行不良にならないのでしょうか。カモ

カモは、私達とは別の体温低下を防ぐ仕組みをもっているのです。それがワンダーネットと呼ばれる血管の構造です。

カモは、胴から足先に向かう血液を運ぶ動脈に、足先から胴に向かう血液を運ぶ静脈が絡んだ構造になっています。この部分で、足先から胴へいく血液は、暖められ、胴から足先へ向かう血液は、冷やされます。この構造により、外気に奪われる熱量を減らすことができるのです。

この機能があるために、カモは、冷たい水に足をつけていても、体の深部まで冷やされにくくなっています。つまり、温度の低い環境でも、ヒトほども体の末端を血行不良にさせることなく、体の深部の温度を正常に保つことができるのです。

まとめ〜カモが凍傷にならない理由〜

カモカモには、私達ヒトにはない防寒装置、ワンダーネットがあるため、血行障害が出るほども極端に血管を収縮させなくても、体の深部の温度を保つことができます。そのため、真冬に冷たい水の中に足をつけても、血行不良にならず、しもやけにも凍傷にもかからないと考えられます。