寒いのも暑いのも苦手?海を渡るチョウ、アサギマダラ

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寒いのも暑いのも苦手?海を渡るチョウ、アサギマダラ

2019-09-30T18:33:27+09:00 2019年9月28日|Categories: ALL 生物|Tags: , , , , |
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チョウといえば、ふわふわと空を飛び、長距離を飛び続けるなんて出来そうにないイメージがあります。しかし、その見た目とは裏腹に、数千キロを移動するチョウがいます。アサギマダラです。このチョウは、日本でも見られる中で最も長距離を移動するチョウです。今回は、そんな特殊な生態をもつアサギマダラのお話です。

この記事の目次

アサギマダラとは?

チョウ目タテハチョウ科のチョウです。分布域は、日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈までの地域です。九州以北で成虫が見られるのは、5月から10月頃、南西諸島では、秋から冬頃に見られます。

長距離を移動するアサギマダラ

フジバカマに集まったアサギマダラ

アサギマダラは、非常に長い距離を移動することが1980年頃に確認され、有名になりました。調査によって明らかになった最長の移動距離は、約2500キロです。この記録は、アメリカとメキシコを往復するオオカバマダラの3300キロに次ぐ、世界で2番目に長距離のチョウの渡りの記録です。また、一日に200キロ以上の速さで移動したという記録もあります。海上に漂っていたアサギマダラが突然飛び立つ様子が目撃されており、アサギマダラは、長距離移動の際、海上で休むことが可能なのではないかと考えられています。

この移動は、春は北へ、秋は南へ起こります。多くは、東北から台湾までの範囲で移動していると考えられていますが、調査範囲の制限でそのような結果になっているとも考えられ、もっと南まで飛んでいる可能性もあるようです。日本では、近年の温暖化の影響か、北海道でも発見されるようになりました。

なんのために移動するの?

アサギマダラは、春には、暑さを避けるために気温の低い北へ、秋には寒さを避けるために気温の高い南へ移動していると考えられています。それぞれの移動先で卵を生み、そこで成虫は死ぬと考えられており、南下する個体と北上する個体は別個体です。つまり、アサギマダラの旅は、まだ見ぬ目的地に道案内人なしで突き進む旅といえます。どうやって、目的地にたどり着いているのか、何を合図に渡りを始めるのかについては、謎のようです。冬は、無理をしないで越冬するだけの昆虫がたくさんいるにもかかわらず、アサギマダラは、わざわざ何千キロも移動して、冬も夏も繁殖する頑張り屋さんといえます。

アサギマダラの中には移動しない個体もいる

日本の本州で越冬できる北限は東京付近であり、これは、幼虫が越冬する時に利用するキジョランというガガイモ科の植物の分布北限と一致しています。9月中旬までに生まれた個体は、11月上旬までに南下しますが、9月中旬以降に生まれた個体は、1~3齢の幼虫のまま常緑であるキジョランで越冬します。また卵で越冬する場合もあります。これらの個体は、移動せずに日本で成虫になり夏を迎えることになります。

毒で身を守るアサギマダラ

アサギマダラの幼虫

アサギマダラの幼虫 Photo by Alpsdake [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

アサギマダラの幼虫の食草であるガガイモ科の植物は、どれも毒性の強いアルカロイドを持っています。この毒を植物から取り込むことにより、幼虫も毒を持ちます。幼虫は、非常に派手な色(警告色)をもち、毒があることを知らせることで、天敵からの捕食を免れています。また、成虫のオスも、花蜜にピロリジジンアルカロイドという毒を含むヒヨドリバナやフジバカマなどの植物に好んで集まり、体内にその毒を蓄えます。それに加え、ピロリジジンアルカロイドを性フェロモンの原料としても用いています。

ヒヨドリバナやフジバカマは今の季節(秋)に咲いています。これらの花の前で待っていると、アサギマダラに出会えるかも知れません。

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四条堀川オフィス 〒600-8482 京都府京都市下京区綾堀川町296 四条堀川ビル7階

設立

2017年5月31日

資本金

111,500千円(資本準備金含む)

事業内容

生物情報アプリ開発・運営 生物情報可視化システムの提供 環境コンサルティング

取引先

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