カマキリの脚はどこから生えてる?

2023年4月25日 生物

カマキリの絵を書こうと思ったら、あれ・・・脚ってどこに付いてるんだっけ?となること、よくありますよね。昆虫は、頭と胸と腹に分かれていて、6本の脚は、全て胸についているということを意識すると、ますます画用紙の上の生き物がヘンテコに。今回は、昆虫の体の作りについてのお話です。

昆虫の胸とは?

辞典によると「昆虫類では胸部は3体節、すなわち、前胸・中胸・後胸からなる。大部分の昆虫では各節に1対の脚があり、さらに有翅昆虫では中胸、後胸に1対の翅がある。(岩波生物学辞典)」と説明されています。つまり、言い換えると大抵の昆虫は脚がついている体節が胸部ということになります。

カラスアゲハ

くびれた部分と頭部、胸部、腹部の境目が一致するミヤマカラスアゲハ

多くの昆虫が、背中側から見ると、確かに3つのパーツに分かれているように見えます。昆虫は、頭部、胸部、腹部の3つの部分に分かれると言われると、その背側からみえる区切りの良いところで分けたくなりますが、体の機能としては必ずしもくびれたところで分かれているわけではありません。

ナナホシテントウ

ナナホシテントウは、背側からみると大きく3つに分かれているように見えるが、赤い部分の途中までは胸部

どうして胸が複数のパーツに分かれている昆虫がいるの?

例えば、カブトムシは背中側から見ると前胸と中胸の間で大きな区切りがあるように見えます。

カブトムシ
ヒトは、皮膚が伸び縮みするため、なんの支障もなく前かがみになることができます。ところが昆虫は外骨格であるため、表皮と表皮のつなぎ目以外の部分では体を曲げることができません。もしこの部分を硬い外骨格でつなげてしまうと、うまく体を曲げられず、凹凸のある場所を移動したり、くぼみに頭を入れて樹液を吸うような動作も難しくなると考えられます。例に挙げたカブトムシの場合、6本の脚のうち前2本だけが後ろ4本と異なった角度に動かせることが重要であると考えられます。

カマキリについても、前にある一対の脚が、獲物を捕らえるために特殊化しており、後ろの二対は体を支えるためにあります。

オオカマキリ

前の2つの脚の可動範囲を広げるために前胸が長く伸び、かつ前胸と中胸の間に切れ目があることで、さらに前の一対の脚を様々な方向に向けることができるようになっていると考えられます。