青いハナバチ:アオスジハナバチ
2024年10月19日
生物

ハチのカラーといえば黄色ですが、青い縞々のハチもいます。今回は、アオスジハナバチについてのお話です。
この記事の目次
アオスジハナバチとは?

アオスジハナバチ
アオスジハナバチ Nomia punctulata は、ハチ目コハナバチ科のハナバチです。体長は約10mmほどで、ニホンミツバチよりも少し小さいくらいの大きさです。国外では朝鮮半島、台湾、インド、ネパール、インドネシアに分布し、国内では本州から九州に生息します。夏から秋にみられ、クズやヤマハギ、ナス、ヌスビトハギなどに訪花することが観察されています。巣は地中に作ります。地域によっては生息密度が低く、減少していると考えられる地域もあるようです。少なくとも、私の生活圏である奈良や京都ではあまりみかけません。
畑で見つけたアオスジハナバチ
9月の終わりに、田畑と住宅が入り交じるような環境にある畑で、ピーナッツの葉に止まっているアオスジハナバチを見つけました。

ピーナッツの葉に止まるアオスジハナバチ
写真を撮るため、近寄ると何度か飛び立ちましたがすぐにまた近くのピーナッツの葉に帰ってきました。ピーナッツの花はほとんど咲いていませんでした。近くでナスは開花しておりましたが、こちらへの訪花も確認されませんでした。

アオスジハナバチ
頭部と胸部には白い長めの毛が生えており、全体的に白っぽいモコモコのハチというイメージです。じっくり見ないと腹部の青い筋に気付けないかもしれません。アオスジハナバチは、クズやヌスビトハギなどのありふれた花に訪花することが知られているので、秋に小さめのハチに注意を向けていれば、もしかしたら出会えるかもしれません。なお、本州で見られる青いハナバチ類には他にナミルリモンハナバチとウスルリモンハナバチもあります。