【重要】弊社へのご意見・ご質問に関するお知らせ

2019年4月29日

【重要なお知らせ】アプリご利用者様および関係各位

2019年4月29日
株式会社バイオーム

平素は弊社アプリ「Biome」をご利用いただきましてありがとうございます。これまで、弊社へ多くのご意見・ご質問をいただきましてありがとうございます。本来であれば一つ一つ回答させていただきたいところですが、数多くご指摘を受けている主なトピックについて本お知らせで見解を述べさせていただきます。今後ともアプリのご利用者様および関係各位のご意見を頂戴しながら、より良いサービスづくりに努めてまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

1.希少種および絶滅危惧種の位置情報の公開/非公開について

「Biome」ではユーザーの方が撮影した生物の位置を『マップ』に表示しています。ただし、希少種保護の観点から、投稿された種が環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類以上、あるいは著しく乱獲・盗掘の恐れがある場合に、その投稿の位置情報を強制的に非公開にしております。また、ピンポイントでの位置情報公開を避け、都道府県・市町村レベルでの公開をするという対応も検討中です。今後、どの種を非公開・限定公開にするかは、行政機関、学術機関、各種団体その他関係者と十分に協議し、判断してまいります。
※こちらは現在、環境省レッドリストの準絶滅危惧種以上のものを強制的に非公開としております。

弊社としては、守るべき生物の生息地が公開され、注目されることで、その地域の住民やユーザーの方々が、生物を保全するためのアクションをとるきっかけになると考えています。過去を振り返ると、ある場所に希少種がいる、あるいは優先して守られるべき種がいるということが広く知れ渡るだけでも失われずに済んだ生態系は多くあったのではないでしょうか。現在、また今後未来に起こりうる乱獲や開発による生態系の破壊を防ぐためには、まず第一歩として貴重な生態系があることを認知することが必要ではないかと考えます。このような考えに基づき、今後も可能な限り『マップ』サービスそのものは維持し、その存在意義を社会に問いかけてまいります。

2.利用規約について

利用規約に関しては、弁護士との協議を重ねて現在の形(https://biome.co.jp/biome-app-terms-of-service/、2019年4月29日現在)を第一版としております。第一版の利用規約第7条投稿情報について、ユーザーの投稿情報(写真等)の権利放棄を許諾させる内容だ、という見解が一部で広がっているようですが、本条項では、利用を許諾して頂いているのであり、投稿情報の著作権は投稿者(撮影者)様のものと定めております。本件に類似する条項は他のSNSサービス等でも一般的にみられるものであり、本条項は他のサービスと比較しても、ユーザーの権利・便益を著しく棄損させうるような権限を強いるものではないと考えております。ただし、誤解を招く表現であったことや具体性にかける部分があることについて深く反省しお詫びを申し上げます。現在、いただいたご意見をもとに弁護士と協議しながら、誤解のない表現かつ可能な限り具体的な適用範囲を定めるよう規約改訂を検討しております。

3.画像の引用について

現在のサービスにおいて、名前判定の際に他サイトから引用した候補画像を表示している画面があります。その運用について「無断転載」とのご指摘をいただいておりますが、これは「引用」にあたる合法的運用と弊社は認識しております。ただ、引用元が一見してわからないデザインになっていた点については、早急に改善をいたします。大変申し訳ございませんでした。早急に、一見して引用元がわかるデザインに近日中にアップデートさせていただきます。また、弊社からの引用に対してご不快な思いをされた方がいた旨をご報告いただいており、配慮の足りない運用をしてしまったことを心からお詫び申し上げます。弊社のサービスで画像を引用されることを拒否したい場合にはお手数をおかけして申し訳ございませんがinfo@biome.co.jpまでお申し付けください。
現在、こちらにつきましては既に仕様変更され、アプリ内サービスに組み込まれるような形で外部サイトの画像が直接表示されることは一切ございません。

4.図鑑の分類体系および和名・学名表記の誤りについて

「Biome」の『図鑑』に表示されている分類体系および和名・学名に一部、最新の分類情報と差異があるとのご指摘をいただいております。まず初めに、それらの間違いについてお詫びを申し上げます。今後、発見・報告をいただき次第、順次改定をしてまいります。生物の分類体系および和名・学名は専門家の方々の並々ならぬ努力により、日々改善・追加され続けているものだと認識しております。最先端の正しい情報をユーザーの方々にお届けするために、可能な限りデータベースを更新してまいります。

5. 名前判定について

弊社の名前判定機能の基本思想は、画像だけでは生物の名前を判定できない、という考え方に基づいています。そのため、画像の情報に依存させるのではなく、生物の分布情報(位置情報)や季節(撮影時期)、撮影場所の降水量などの環境条件、などの情報をAIに学習させ、生物種を特定しています。そのため、現状では、本来その場所に分布していない動植物(例えば、ペットや園芸植物など)の判定精度が悪くなる場合がございます。まだまだ発展途上の機能ですので、判定ができない場合は「ひとに聞く」機能を利用する選択肢を用意しております。名前判定機能に関しましては、今後のさらなる精度向上にご期待ください。

6. 誤同定※について

本アプリ内において、ユーザー様あるいは運営でさえ誤同定をしてしまう可能性があります。運営がかかわる誤同定については、すぐにお知らせいただけますと幸いです。またユーザー様が意図せずしてしまう誤同定については、アプリ内のコメント機能や提案機能を利用して、相互に同定を助け合う仕組みを用意しております。誤同定に起因して、ユーザー様への個人攻撃や誹謗中傷などの行為について、弊社は一切の許容を致しかねます。このような行為を繰り返し続けることを発見した場合、弊社はユーザー様を守るため断固たる態度で対応いたします。本サービスは、お子様からご年配の方まで、今まで生物に興味のなかった人たちが、自分なりの楽しさを見つけて、生物のことを自分事としてみなして親しんでいただけるサービスを目指しています。どれだけ写真の撮り方が悪くても、誤った同定をしてしまっていたとしても、一定のルールと生物への最大限の配慮をあわせもち、生物に親しんでいただければ、結果として生物への知見が深まる人が増え、生態系の保全につながると考えています。

※同定:生物の種類を見分けること

7.その他、今後の実装方針について

上記のほか、今後、サービス内に「ご意見箱」機能を実装し、サービス向上のため皆様のご意見を広く募集します。それまでの間、サービスに関するお問い合わせは、info@biome.co.jpまでご連絡ください。今後ともアプリご利用中のユーザーおよび関係各位のご意見を頂戴しながら、より良いサービスづくりに努めてまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

株式会社バイオーム 「Biome」運営チーム