寒くても活動するハクサイダニ
冬は昆虫の活動が減り、畑では野菜が昆虫に食べられる心配も少なくなりますが、キンキンに冷えたハクサイの葉と葉の間に動くものが。
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ハクサイダニとは?

ハクサイダニ Penthaleus erythrocephalus は、ダニ目ミドリハシリダニ科の0.7mmほどの大きさのダニの仲間です。1993年にムギダニ Penthaleus major とされていたもののうち、ハクサイに寄生するものは別種として記載されました。発生時期は11月から5月頃で、最もよく発生する時期が厳寒期である1月から2月頃であるといわれています。夏の間は休眠卵で土中に潜みます。地域によって、年2化または3化であることが知られています。
どんな見た目?
体が黒く、赤い足がよく目立ちます。よく見ると足が8本あるのが肉眼でもみえるので、ダニであることはすぐわかります。個性的な見た目のようですが、ミドリハシリダニ科のダニには同様のものがおり、特に前述したムギダニとは、1993年まで同種と思われていたほどよく似ています。ちなみに、ミドリハシリダニ科のダニは背中に肛門を持っており、排泄物の水滴を背中にくっつけていることがあります。

同じように集団で発生する他の多くのアブラムシと異なり、刺激を与えるとゾワゾワゾワ〜とよく動きます。
どんな野菜を食べるの?

ハクサイだけでなく、ダイコン、コマツナなどのアブラナ科の野菜に加えて、ニンジン、ネギ、ホウレンソウ、レタス、イチゴ、ムギ、シュンギクなど様々な野菜に発生することが知られています。これらの野菜の葉や茎に口吻を差し込んで吸汁します。吸汁された植物は、白っぽく変色し、大量に発生すると枯死することがあります。
[参考文献]
春山直人 (2014) 栃木県で発生したハクサイダニに対する各種薬剤の殺虫効果. 関東東山病害虫研究会報. 61: 130-131.



