「条件付特定外来生物」になったアカミミガメ、アメリカザリガニ

2023年6月7日 情報生物

2023年6月1日から、アカミミガメとアメリカザリガニが条件付特定外来生物に指定されました。

条件付特定外来生物とは?何が変わる?

アカミミガメとアメリカザリガニについて、以下のような規制が設けられました。

環境省公開資料より一部改変

アカミミガメとアメリカザリガニは、ペットとして飼っている人が非常に多いいきものです。いきなり特定外来生物に指定すると、施行前に一気に野外への放流が起こる可能性があったため、条件付特定外来生物への指定となりました。

野外で見つけたら?アプリでの確認方法もチェック

アカミミガメとアメリカザリガニは、Biomeでも投稿が多く、みなさんの目に触れる機会も多いいきものです。生態系への影響が大きいいきものなので、取り扱いには十分注意しましょう。

いきもの探しをしていてアカミミガメやアメリカザリガニを見つけたら、今までと同じように写真を撮って投稿してください。特定外来生物はラベルも出ますので、タップしてみましょう!

条件付特定外来生物も放流や逃がすことは法律で禁止されていますので、持ち帰るときはよく考えてからにしましょう。

飼育上の注意

アカミミガメとアメリカザリガニは、規制開始後も申請や届け出なしで一部条件下では飼うことはできますが、野外に逃がすことは法律で禁止されています。逃げ出してしまったときも違法となる場合がありますので、飼育ケースはフタにロックをかける、頑丈なケースにするなど気を配りましょう。
既に家で飼っている方は、責任をもって最後まで飼いましょう。新しく飼育を考えている人は、命が尽きるまで飼育し続けることができるか、よく考えて飼うかどうかを決めましょう。

アカミミガメ
子供のときは小さいですが、大人になると20~30cmほどに成長します。長いと40年近く生きる場合もあります。

アメリカザリガニ
体長10cmほどで、大きい個体は20cmにもなります。基本的には水の中に生息していますが、水から出て数百m移動できるほどの乾燥耐性を持っています。

状況が変わり、どうしても途中で飼えなくなってしまった場合は、友人・知人や、新しい飼い主を探してくれる団体・組織など、責任をもって飼ってくれる人への譲渡が必要となります。
譲渡先が見つからない場合は、殺処分する必要が出てきます。そうならないためにも、飼う前によく考え、心配なことがあれば飼育をあきらめることも重要な決断です。

その他、細かいルールについては環境省のページを参照してください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/regulation/jokentsuki.html