ハイカラladyには、毒がある -ナナホシテントウの秘密-

///ハイカラladyには、毒がある -ナナホシテントウの秘密-

ハイカラladyには、毒がある -ナナホシテントウの秘密-

2019-04-08T17:39:33+09:00 2019年4月6日|Categories: ALL 生物|Tags: , , |
アバター

春に野原で生き物を探すと、どんなところでもすぐに見つかるのがこのナナホシテントウではないでしょうか。テントウムシは、見た目の華やかなイメージからか、英語でlady bugと言われ、春の生き物の中でも人気者です。このかわいい色にもちゃんと理由があるのです。今回は、そんなナナホシテントウについてです。

この記事の目次

ナナホシテントウの食性

ナナホシテントウはその可愛らしい見た目とは裏腹に子供のときから肉食で、成虫になっても、肉食です。テントウムシ科の中には、ニジュウヤホシテントウのように、幼虫から成虫まで植物の葉(ナス科の植物)を食べて成長するものもありますが、ナナホシテントウは、生涯アブラムシを食べます。そのため、農作物の害虫であるアブラムシを食べる益虫として重宝されています。ちなみに、キイロテントウというテントウムシは菌植生で、うどんこ病菌を食べてくれます。

アブラムシ

アブラムシの大群

ナナホシテントウが目立つ色をしているわけ

人の目を楽しませる色彩をもった生き物は、それほど珍しくはありません。クジャクやグッピーなどは、オスが鮮やかな色を持っていることによって、メスを惹きつけます。しかし、ナナホシテントウは、オスもメスも、鮮やかな赤に黒い点という目立つ色をしています。この色彩は、警告色だと考えられています。つまり、ハチの黄色と黒の縞々模様や、ヤドクガエルの派手な色と同じ役割です。ナナホシテントウは、物理的に攻撃を受けると苦くて臭い黄色い体液を出します。

ナナホシテントウ

黄色い液体を出して動かなくなったナナホシテントウ

この体液は、鳥などの捕食者にとっても、不快な味のようです。この食べると不愉快になるという経験を記憶してもらうために、ナナホシテントウは、印象的な派手な色をしていると考えられます。一見私達の目には、愉快な雰囲気に見えるナナホシテントウのカラーですが、テントウムシ本人は忌避的な作用を期待しているようです。

植木鉢のアブラムシを退治してくれたナナホシテントウ

小学生のころ、学校で育てていた鉢植えに大量のアブラムシが発生しました。ちょうどその頃、ナナホシテントウがアブラムシを食べるということを教わった私は、早速、大量のナナホシテントウを捕まえてきて、その鉢植えの植物の上に乗せました。すると、ナナホシテントウは、そこで卵を生み、小さな鉢植えの上で大量のテントウムシの幼虫が卵から孵りました。ナナホシテントウがモリモリ食べたおかげか、アブラムシの数は数が減ってきました。羽のある成虫のナナホシテントウは、アブラムシがいなくなると徐々にどこかに飛んでいったのですが…羽のない幼虫は、歩いてどこかに移動するしかありません。鉢植えから抜け出して、教室の中を歩き回るものまで現れました。

テントウムシの幼虫

テントウムシの幼虫とアブラムシ

こんな狭いスペースにこんなに大量の卵を生んでしまうなんて、テントウムシというのは、なんて計画性がないのだろうと当時の私は思いました。しかし、少なくともナミテントウの研究によると、ナミテントウは、アブラムシが増加しているタイミングを見計らって卵を生むという計画性があるそうです(Osawa 2000)。小さな隔離された鉢植えの中という環境を、ナナホシテントウは流石に想定できなかったのかもしれません。とにかく、私のはじめての生物防除作戦は、思いの外うまくいき、うまくいき過ぎたために、テントウムシの子供が行き場に困ることになってしまいました。アブラムシ退治にテントウムシを使ってみると、意外と簡単に効果が出て、面白い観察ができるかもしれません。ちなみに、農家もテントウムシをアブラムシの防除手段として利用しています。

 

Osawa, Naoya. (2000). Population field studies on the aphidophagous ladybird beetle Harmonia axyridis (Coleoptera: Coccinellidae): Resource tracking and population characteristics. Population Ecology. 42. 115-127

バイオーム 新着情報

\ WHAT'S NEW /

株式会社バイオーム の新着情報はこちら

ストーリー

STORY

失われていく生物多様性

25821種

- 絶滅危惧種 -

  • 株式会社バイオーム BIOME Inc. バイオーム 代表取締役の藤木庄五郎 ボルネオ島調査 男性4名
  • 株式会社バイオーム BIOME Inc. バイオーム 代表取締役の藤木庄五郎 ボルネオ島調査 森の中
  • 株式会社バイオーム BIOME Inc. バイオーム 代表取締役の藤木庄五郎 倒れた木の上

弊社代表の藤木は、大学時代、ボルネオ島(マレーシア、インドネシア)にて2年間以上キャンプ生活をしながら調査を続けてきました。アマゾンと並ぶ生物の宝庫であるこの地は、一方で環境破壊の最前線でもありました。藤木はこの地で、商業用のオイルパーム(アブラヤシ)が360度地平線まで広がる光景を見て、このままでは地球の未来は危ういなと感じました。そこは本来は樹高70mにも達する巨大な熱帯林が広がり、野生動物の天国であるはずの場所でした。

ビジョン

VISION

バイオーム BIOME 株式会社バイオームのメンバー男性5人が森の中で座る

生物多様性の保全が人々の

OUR VISION

利益につながる社会をつくる

Our Team

BIOME
EARTH
PROTECTION
SOCIAL
INNOVATION

バイオームの強み

STRENGTH

バイオーム BIOME 株式会社バイオーム ディスプレイ2台にデータ解析画像

1.DATA ANALYSIS

データ解析

2.DATABASE

データベース
  • バイオーム BIOME 株式会社バイオーム データベース画像 分布
  • バイオーム BIOME 株式会社バイオーム データベース画像 チャート
  • バイオーム BIOME 株式会社バイオーム データベース画像

株式会社バイオーム、マネジメントチームは生物の遠隔測量において日本有数の技術を保持しているほかバイオーム(生物群系)生態学分野において卓越した知識を保有しているなど本事業を遂行できる稀有な体制を築いています。これにより、得られたデータを解析、加工し、付加価値を付けたのちにクライアントに提供できるなど幅広く事業を展開可能です。

サービス

SERVICE

いきものコレクションアプリ バイオーム 白文字

さあ、出かけよう”いきもの”の世界へ

現実世界(リアル)はゲームよりも面白い
出会った“いきもの”を集めて
世界を冒険するコレクションアプリ
“いきもの”に関する全ての知をあなたに

いきものコレクションアプリを使用してる女性のシルエット 歩き蝶々の飛んでるシルエット
いきものコレクションアプリの緑リボンいきものコレクションアプリ"バイオーム"の 使用イメージ 男性一人いきものコレクションアプリ"バイオーム"の 使用イメージ 男性1人と女性3人でシェア
AppStoreでダウンロード
GooglePlayでダウンロード

バイオーム ブログ

BLOG

新着記事

カテゴリー

COMPANY PROFILE

会社概要

所在地

〒600-8813      ACCESS

京都市下京区中堂寺南町134番地ASTEMビル8階

設立

2017年5月31日

資本金

111,500千円(資本準備金含む)

事業内容

生物情報アプリ開発・運営 生物情報可視化システムの提供 環境コンサルティング

取引先

会社概要

所在地

〒600-8813      ACCESS

京都市下京区中堂寺南町134番地ASTEMビル8階

設立

2017年5月31日

資本金

111,500千円(資本準備金を含む)

事業内容

生物情報アプリ開発・運営 生物情報可視化システムの提供 環境コンサルティング

取引先

パートナー

PARTNER

メディア掲載実績

五十音順

株式会社バイオーム では取材、メディア掲載して頂ける方等を 随時募集しております。ご質問、お問い合わせ等は コンタクトページよりお願いいたします。