モクレン、ハクモクレン、コブシの見分け方

2020年3月29日 ALL生物

モクレンが街のあちこちで咲き、よく目につく季節になりました。そういや、コブシとも言うんだっけな、それから紫色のものは、シモクレン・・・と、いろいろとごちゃごちゃになっている人も多いのではないでしょうか。モクレンはコブシの別名ではないですし、モクレンはすべて紫色です。白色のモクレンは、ハクモクレンという名前がついたモクレンとは別種の植物です。モクレン属がきれいに花を咲かせているこの機会に、頭の中のごちゃごちゃもすっきりきれいに整理してみませんか。

モクレンとは?

ハクモクレン
モクレン Magnolia quinquepeta は、モクレン目モクレン科モクレン属の植物です。モクレン属には、他にコブシ、ホオノキやタムシバなどが含まれます。紫色の花をつけるため、別名にシモクレンという名がついています。モクレンとよく似た形の白色の花をつけるハクモクレン Magnolia heptapeta は、モクレンとは別種です。モクレン、ハクモクレンの原産地は、中国ですが、日本や北米、ヨーロッパで栽培されています。

コブシとは?

コブシ

コブシの花

コブシ Magnolia kobus も、モクレン属の植物です。つぼみの形、もしくは、実の形が子供の握りこぶしのように見えることから、「コブシ」という名がつけられたと考えられています。「コブシ」は、英名Kobushi magnoliaにも、学名 Magnolia kobus にも使われています。コブシの原産地は、日本(北海道から九州)と、朝鮮の済州島です。

モクレン、ハクモクレン、コブシの見分け方

モクレンは紫色なので、他の二種とは容易に区別できます。
ハクモクレンとコブシは、遠くから見ると、同じような形をした白い花です。近寄って見たときに最もわかりやすい違いは、花びらの枚数です。コブシの花びらは、6枚ですが、ハクモクレンは、萼も花びら並に大きく目立つため、花びらの様に見えるものが全部で9枚あります。花の大きさはハクモクレン(8-10 cm)のほうがコブシ(4-5 cm)よりも大きい傾向がありますが、個体差や環境の影響を受けるので、花びらの枚数を数えた方が確実です。

以下に、もう少し細かい見分け方を含めて違いをまとめます。

モクレン

モクレン

・花が紫色

ハクモクレン

ハクモクレン

・花びら(にみえるもの)が9枚。
・花の大きさが8—10cm。
・花びらが開ききらない。
・花が咲いている時期に葉はみられない。
・花が上向きに咲く。

コブシ

コブシ

・花びらが6枚。
・花の大きさが4—5cm。
・花びらが開ききる。
・花と葉が両方見られることもある。
・花は横向きのものと上向きのものが交じる。