春先にモンシロチョウがアブラナ科の植物に卵を産んでいたので持ち帰って観察してみることにしました。今回は、モンシロチョウの飼育記録です。
3月14日 卵の採取
産卵中のモンシロチョウを発見。卵を葉ごと持ち帰った。
3月20日 孵化
ほぼすべての卵から一斉に孵化。8個の卵を持って帰ったつもりが、12匹の幼虫が孵化した。
気づいた頃には、卵の殻を全部食べた後で、葉に小さな穴が沢山あいていた。
3月22日 幼虫の成長
大きさは1cmほど。青虫らしい形態になってきた。
葉の穴も随分大きくなった。
3月31日 幼虫の成長
与えたブロッコリーの芯を立派なアゴでかじり取って食べていた。
4月3日 蛹化
植物から離れてゲージの高いところに移動し、細い糸を体の周りにつけ始めた。成長の速度の違いからか、蛹化が始まるのに、数日の個体差があった。
その後、蛹の形に変形した。
4月8日 蛹の色の変化
黒いゲージの蓋で蛹になった個体は、茶色っぽく変色し、
透明のゲージの底で蛹になった個体は、緑っぽいままだった。
4月15日 羽化
午前10時頃に4匹が一斉に成虫になり、その後、夜にまた数匹が成虫になった。
羽化にかかる時間は数分ととても短いため、羽化の最中は観察できず、気づいたら立派なチョウになっていた。
4月16日〜 残りの蛹も羽化
残りの蛹も数日ですべて羽化した。
3月中旬に産卵され、室内で育てたモンシロチョウの幼虫は、約一ヶ月で成虫になりました。卵の採取時期や、室温によって成長速度は異なると考えられます。大量の餌を消費するかと思いきや、それほど食べる餌の量は多くなく、キャベツの葉っぱ3-4枚程度で12匹がちゃんと成虫となりました。