2025年11月26日
バンザイセグロシャチホコ
昆虫の中には、とても興味深い形態をもったものがたくさんいます。セグロシャチホコもそのひとつです。
セグロシャチホコとは?

セグロシャチホコ Clostera anastomosis は、チョウ目シャチホコガ科の昆虫です。国外ではアジア、ヨーロッパに分布し、国内では北海道から南西諸島に生息します。オスはおしりの先に生えた毛が目立ちますが、メスにはありません。幼虫はポプラ、ヤマナラシ、イイギリなどヤナギ科の植物の葉を食べ、葉を綴って繭を作ります。年2化もしくは3化です。幼虫が樹皮の間や地際で集団で越冬する場合と、蛹の状態で越冬する場合があることが報告されています。
枯れ葉に擬態していると考えられるセグロシャチホコ

セグロシャチホコは全身が茶色で、翅には葉脈のような筋模様が入っています。頭部は焦げ茶色です。この頭部の色が影に見え、翅は丸まった枯れ葉のようです。
一番前のふさふさした太い足をまっすぐに伸ばし、バンザイしたような形で壁などにとまります。その姿が一生懸命しがみついているようにみえて、愛らしさがあります。

壁など人工物の上ではふさふさの太い前足はむしろ目立ちますが、枯れ葉や幹などの上ではそれほど目立ちません。また、前足を前方に伸ばした格好は、前足だけをどこかに引っ掛けて枯れ葉のようにぶら下がるのに適していると考えられます。



