通称おおさかクエスト、中間報告です!

2020年8月11日 ALLイベント

7月25日からスタートした「在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?」クエストへのたくさんのご参加ありがとうございます。

この通称「おおさかクエスト」は大阪府立環境農林水産総合研究所との共同開催で、地球温暖化といきものの関わりを調べるために行われています。

在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?クエスト中間報告!

2週間で700件を超える投稿をいただきました。発見した種も400種を超え、にぎやかになってきました。
たくさんの投稿、ありがとうございます!

クエスト対象種の簡易集計はアプリ内でもご覧いただけます。

大阪府で発見されたいきものたち

人気だったいきものは?
夏の名物「セミ」が大人気でした。クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ等あわせて100件に迫る勢いです。中でもクマゼミは近年都市部で個体数を増やしている種です。街なかの街路樹でよく見られます。
<Biomeブログ「日本で夏によく見られるセミ5種」>

まだ投稿していない人は、自分のお気に入りのいきものを投稿してみてください!

希少種も…!
大阪府レッドリストに記載されている生物のうち27種(昆虫・クモ16種、鳥類3種、魚類2種、両生類3種、植物3種)の投稿がありました。ナツアカネやイトトンボの仲間が報告されていることから、ヤゴを育むきれいな水辺が大阪の市街地近くに残っていることが推測されます。大阪府内には多くの古墳やため池が残っており、そうした場所も貴重な生息場所になっています。
<大阪府レッドリストについて>

皆様からお寄せいただいた情報は、いきものたちの住処を守るために活用させていただきます。

外来種は…?
外来種についても続々と発見報告が出ています。特に、南方から生息域を拡大している「キマダラカメムシ」や「クロマダラソテツシジミ」が多く報告されました。キマダラカメムシは東南アジア原産の大型カメムシで、食性が幅広く、様々な街路樹を餌とすることができます。温暖化によって越冬できる場所が増えたことが増加の一因と言われています。

「ブラックバス」、「ミシシッピアカミミガメ」、「クビアカツヤカミキリ」等の特定外来生物の情報も引き続き募集しています。
<クビアカツヤカミキリについてはこちら>

クエスト参加のご注意

*野外観察では熱中症にお気を付けください
*3密を避けてお楽しみください

8月も後半に入り、クエストの終了期限も迫ってきました。「在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?」へのラストスパート投稿、お待ちしております!!

大阪府立環境農林水産総合研究所って?

普段はあまり聞くことがないかもしれませんが、環境を調べ、守り、そして経済や生活に役立てることを目的に活動されている研究所です。ものすごく分かりやすくいうと「大阪でもっとたくさんの魚や野菜・果物がとれるように環境を守っている人たち」です。

大阪の大気や河川、海域、森林、農地、都市の緑をフィールドとして、環境の保全、農産物・水産物の安全と安心を総合的に支える研究所です。調査や試験研究並びにこれらの成果の活用等を行うことで、「豊かな環境の保全及び創造」「農林水産業の振興」「安全で豊かな食の創造」を図り、府民生活の向上させるという目的のもと業務を行っています。
(大阪府立環境農林水産総合研究所HPより)

P.S.

余談ですが、もっと大阪の生物多様性について知りたい!という方におすすめのオンラインイベントがありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。