グリーンインフラとじめじめ植物
グリーンインフラは自然が持つ雨水浸透・貯留、暑熱緩和、生態系保全といった様々な機能を活用して、防災減殺や環境保全といった社会課題の解決を目指すアプローチです。
現在、Biomeではグリーンインフラの重要種として「じめじめ植物」を探すクエストを開催中です。水の多い土壌に生育する「じめじめ植物」を探すことで、見えない地面の中の状態を知り、グリーンインフラに適した場所を明らかにすることが出来ます。皆さんもぜひ参加してみてください!詳細はグリーンインフラDXプロジェクト(京都産業大学、東邦レオ株式会社、福山コンサルタント株式会社、株式会社バイオーム)のプレスリリースをご覧ください。
京都 賀茂川でじめじめ植物探し!
調査開始!
バイオーム社員も「じめじめ植物」を探してみました。向かったのは会社からも近い賀茂川。水遊びをする子供たちやピクニックをする人たちで賑わう憩いの場です。開けた河原で調査開始!
幸先のいいスタート
すぐにオオイヌタデが見つかりました。河川敷の日当たりのいい場所に群生し、ちょうど白とピンクの花を咲かせていました。サナエタデやイヌタデの花序が真っすぐ立つのに対し、オオイヌタデの花序は垂れます。
そばにイヌビエの亜種、ケイヌビエも生えていました。名前の通り、イヌビエに比べると穂の部分の毛が長いです。
すこし上流の畔にヤナギタデも生えていました。薬味として用いられる植物で葉がとても辛いです。よく似たボントクタデとは葉の味以外にも、ヤナギタデでは葉が細く、全体に毛が少ないことからも見分けることが出来ます。
他にもオギやカヤツリグサも見つけることが出来ました。
そっくりさん登場!?
水辺に生えるこの植物はイグサ…かと思いきや、葉を割ってみると中はスカスカの格子状。イグサならスポンジ状の芯が詰まっているはず。これはコゴメイという外来植物で、イグサと同じように水辺を好み、外見もほぼそっくりというややこしい植物です。
こちらもカヤツリグサではなく、メリケンガヤツリという外来植物。根元が水に浸かる水際に生えていることが多く、大きくなるので良く目立ちます。
クエストクリア!
賀茂川には学生時代からかれこれ10年近く魚とりやバードウォッチで訪れていましたが、植物をよく見たのは初めてでした。「じめじめ植物」を含め、実に多様な植物種を観察することが出来ました。皆さんも普段は通り過ぎる草むらを一度じっくり観察してみてはいかがでしょうか。
アンケートにご協力ください
アプリ「Biome」で実施している「じめじめ植物からグリーンインフラのタネ探し(じめじめ植物クエスト)」と「あの公園もグリーンインフラ?(公園クエスト)」について、忌憚なきご意見をいただければ幸いです。