2025年6月30日

外来種対策に貢献!千葉県内で外来水生植物を投稿しよう!!

学んで、探そう!千葉県の外来水生植物

ナガエツルノゲイトウなどの海外から持ち込まれた「外来水生植物」は、千葉県内の河川や湖沼を中心とした広い範囲に拡大しつつあります。

これらの植物は繁殖力や再生力が非常に強く、生態系の破壊や農林水産業への被害など、深刻な影響が出ています。こうした被害を減らすためにも、正しい知識を持ち、現状を把握して防除に取り組むことが重要です。

そして、これらの植物が「どこに生えているのか」という情報は、大変重要です。なるべくたくさんの人が、広い範囲を監視し、多くの情報を得ることが防除に役立ちます。

千葉県では令和6年の夏に全県でナガエツルノゲイトウの分布を調査し、令和7年2月に分布図を公開しました。こちらの分布図の詳細は、以下から確認することができます。

しかし、外来の水生植物は茎や葉の断片が流されたり、土のう袋に混ざって移動したりするなどして拡大することが知られ、その分布は日々変化していきます。

そのため、最新の分布を知るためには、「いま」の情報収集が、とても大切です。

7種の外来水生植物を探そう!

メインミッションは、千葉県内でこれまでに確認された特定外来生物の水生植物7種が対象です。

「外来水生植物」の多くはアクアリウム、ビオトープ、水辺の緑化などを背景に国内に持ち込まれました。そのため、平野部の湖沼、ため池、水路など「流れが緩やか/流れがない」栄養分の多い水辺でよく見つかります。

対策や駆除を行うときには、なぜ日本に持ち込まれたのかどんな生態を持っているのかその場所ではどんな被害が心配されるのか、そのいきもののことをきちんと理解することが大切です。クエストのガイドページではこれら7種の、花や葉の特徴、生育する場所、千葉県での状況、生態系への影響や産業への被害などについて紹介しています。

ガイドページを頼りに、外来水生植物について学んで、見分けて、投稿しましょう!

メインミッションで対象の外来水生植物たち

ナガエツルノゲイトウを探そう!

エクストラミッションは、県内で急速に分布を拡大しつつある「ナガエツルノゲイトウ」を対象に、2つのエリアで調査にチャレンジするミッションです。これまでの防除活動の成果を確認したり、新たに分布が拡大した場所を知って早期対策につなげるなど、千葉県の生態系を守る取り組みに活用いたします。

エリアAは、令和6年夏にナガエツルノゲイトウが確認されている市町村です。今年も見つかるか、探してみてください。

エリアBは、確認されていない市町村です。もし見つかると、早期対策につながるため、大変重要な情報になります。最も難易度の高いミッションですが、この機会に挑戦してみてください!

ナガエツルノゲイトウってどんな植物?

〇 花や葉の特徴
4~11月にかけて、1.5cmほどのボール状の白い花を咲かせます。
日当たりの良い水辺では、水面を覆うようにマット状に広がります

〇 生育する場所
主に湖沼・河川・水田・水路などで生育しますが、乾燥にも強く、農道・畑・公園などでも見つかることがあります。

〇 千葉県での状況
県北部を中心に、県南部の小糸川でも確認されています。
千葉地区や君津地区の東京湾流入河川で確認されているので、今後は下流への拡大が懸念されています。また、山武地区や長生地区の平野部でも確認されており、水路を介しての拡大にも注意が必要です。
なお、夷隅地域、安房地域では、まだ確認されていません。
千葉県生物多様性センターホームページにて、令和6年度夏季に実施した分布調査の結果を公開しています。

詳しくはこちらもご参照ください。