柿の木の下に集う動物たち

2021年1月15日 ALL生物

12月中旬、葉っぱを落としたシブガキ(Diospyros kaki) の木には果実だけが残っています。果実は甘く熟したものから、ポトリポトリと下に落ちます。

シブガキの実

そんなカキの実を目当てに、カキノキの下にはいろいろな生き物が現れます。今回は、カキノキの下に自動撮影カメラを設置してみました。撮影期間は2020.12.9から12.14の6日間、場所は奈良市です。

自動撮影カメラ

自動撮影カメラ

柿の木の下に現れた哺乳動物

哺乳動物は、2種類やって来ました。ホンドタヌキとハクビシンです。

どちらも果実食に偏った雑食の動物です。ホンドタヌキは在来種、ハクビシンは外来種と考えられていますが、移入時期については、よくわかっていません。

ホンドタヌキ


ホンドタヌキが、カキの実を咥えるところが写りました。冬に備えて随分ずんぐりした体型になっています。この時期には、カキノキの近くに作られたタヌキの溜糞場(トイレ)は、カキの種だらけになります。かなりカキの実が好きだと思われます。また、ホンドタヌキは、木に登ることが得意ではないため、もっぱら、落ちた実を探していると考えられます。

ハクビシン


ハクビシンは、尻尾が長く、体もホンドタヌキより細身です。手前にも一匹写っており、二匹でやってきたところが撮影されました。日本に住んでいるハクビシンは、顔にはっきりとした白いラインが一本入っています。ハクビシンは、タヌキとは異なり木登りが得意です。そのため、タヌキのように落ちているものを探さなくても、まだ木に実っているものも食べることができます。

柿の木の下に現れた鳥類

鳥は、4種類やって来ました。4種とも、カキの実らしきものをついばんでいる様子が観察されました。

メジロ


メジロは、スズメ目メジロ科に属する鳥です。日本、韓国、フィリピン、インドネシアなどに生息します。花の蜜や果汁が好きな鳥で、樹上で柿を食べているところが観察されることもあります。

ツグミ


ツグミは、スズメ目ヒタキ科に属する鳥です。日本、中国南、台湾、ミャンマー、ロシアなどに分布します。日本には、冬季にシベリアから飛来する冬鳥です。地面でミミズや昆虫を探したり、果実を食べます。

シロハラ


シロハラは、スズメ目ヒタキ科に属する鳥です。東アジアに分布します。日本には、冬季に中国東北部やロシアから飛来します。ツグミと同様に、地面でミミズや昆虫を探したり、果実を食べます。

(おそらく)ウグイス


ウグイスは、似た種がいるため、見た目から判断するのは難しく、断定はできませんでした。

ウグイスは、スズメ目ウグイス科の鳥です。日本、朝鮮半島、台湾などに生息します。夏は、主に昆虫やクモなどを食べる肉食傾向が強いですが、冬は植物食傾向が強くなります。樹上で見られることは殆どなく、藪の中で暮らします。熟したカキの実を食べるところが観察されることがあります。