は〜るよ来い、は〜やく来い♪と呑気に歌えていた昔が懐かしい。。。3年前から花粉症に苛まれている僕は、残念ながら素直に春の到来を喜べません。世間では桜が咲いた、花見だと大騒ぎですが、僕の目と鼻と喉はもっと大騒ぎです。頑張って花見に出かけたところで、涙で花が見えないか、マスクのせいで眼鏡が曇って花が見えないか、とにかく何も見えません。そんな春先の野外活動が辛い僕でも、山菜取りには出かけます。理由は単純明快、旨いから。
ということで、今日は僕が今までに自分で摘んで食べた春の山菜の簡単な紹介と、おすすめの食べ方お話します。ランキングにすると、こんな感じでしょうか。
3位: カンゾウ
2位: コシアブラ、タラの芽、コゴミ、ノビル
1位: つくし、わらび、ふきのとう、セリ
番外: リョウブ, イワガラミ
カンゾウ
ススキノキ科ワスレグサ属。ヤブカンゾウやノカンゾウ、ハマカンゾウがあります。僕が見つけたのは、小さな川の河川敷だったから、多分、食べたのはノカンゾウ。自生地は、それぞれの名前の通り、ヤブカンゾウは藪、ノカンゾウは野原、ハマカンゾウは浜、いずれも明るい場所を好みます。新芽を軽く湯がいてマヨネーズ。これと言ってはっきりとした味がしないというのが僕の印象です。
コシアブラ
ウコギ科ウコギ属。冷温帯林の道路脇など明るい場所に生育します。新芽を天ぷらにすると美味しいです。香りが良いのが特徴です。
タラの芽
ウコギ科タラノキ属。山の道路脇など明るい場所に生育します。木が弱ってしまうため、それぞれの枝について、すべての芽を摘んでしまわないようにしましょう。新芽を天ぷらにすると美味しいです。味が良いです。
コゴミ
イワデンダ科クサソテツ属。シダの仲間です。クサソテツの新芽のことをこごみと呼びます。川べりなど、明るく湿ったところに群生します。軽く塩ゆでしてマヨネーズが美味しいです。
ノビル
ヒガンバナ科ネギ属。畑の脇でしばしば見かけます。湯がいて辛子酢味噌をつけて食べるか、うどんの具に。ネギに似ていますが、甘みが強いです。
つくし
トクサ目トクサ属。実はシダの仲間。畑脇や、果樹園の果樹の下などで見られます。袴を取って、塩を加えた熱湯で軽く茹でます。茹ですぎると、香りが抜けるから注意しましょう。茹でたつくしは、卵とじにするのが最も旨いです。少し香りが落ちてしまいますが、茹でたつくし、軽く絞って冷凍することが出来ます。食べる際は、自然解凍か、電子レンジで解凍してください。ツクシに関して詳しい話は、つくしづくし -生態から食べ方まで- に載せました。こちらも是非御覧ください。
わらび
コバノイシカグマ科ワラビ属。見た目の通りシダの仲間。山の中の倒木などで生じた明るい個所に生育します。ワラビの根本の硬い個所を取り除いて(ポキっと簡単に折れる所より上を食べます)、大きな鍋に敷き詰め、重曹をふりかける、または、椿の葉を被せ、上から熱湯をかけます。ワラビが浮いてこないように、皿などで落し蓋をし、一晩。その後は1-2回ほど、半日おきに水を取り替えて(このときは重曹や椿の葉は不要)、アク抜き終了。鰹出汁で炊くのが美味です。ふきのとう
キク科フキ属。林道脇や田んぼのあぜなどに生えます。庭先に植えておけば、初春にはふきのとう(花茎)を、春から初夏にかけてはフキ(葉柄部分)を楽しめます。割りと丈夫な植物だから、特に世話をしなくても育ちます。天ぷらか、細かく刻んで味噌汁がおすすめ。THEキングオブ春の香り。
セリ
セリ科セリ属。湿地や、川に水際に生育します。煮浸しが美味しい。牡蠣雑炊の薬味にも欠かせません。独特の香りが良いです。
リョウブ
リョウブ科リョウブ属。道路沿いなど明るい場所に生育します。鹿の子斑の樹皮が特徴的。新芽に熱湯を注いで、リョウブ茶として飲みます。僕の印象は、ただ苦い。天ぷらにも出来るらしいですが、試したことはないです。
イワガラミ
アジサイ科イワガラミ属。林内の岩や木の幹を這い登るかっこうで生育する蔓性植物。やや明るい場所を好みます。新芽を軽く塩ゆでして、マヨネーズ。きゅうりっぽい味とよく表現されるますが、草っぽい味という印象。天ぷらにも出来るらしいですが、やはり試したことはないです。
食べたことのある春の山菜を簡単に紹介してみました。この他に、春の山菜としては、ウルイやゼンマイ、ヤマウドなどが有名ですが、自分で摘んで食べたことはないは無いので、紹介は割愛します。
この春、ハイキングがてら、山菜摘みに出かけるのはいかがでしょう。