2026年2月11日
おばんです
冬の池で冬鳥を眺めていると、カモに混じってちょっと雰囲気の違う鳥がいます。今回は、バンとオオバンについてのお話です。
この記事の目次
バンとオオバン

バン Gallinula chloropus は、ツル目クイナ科バン属の鳥です。オオバン Fulica atra は、ツル目クイナ科オオバン属の鳥です。両種とも、カモに混じって水に浮かんでいますが、カモよりもツルに近い仲間です。そして、どちらもバンという名前がついていますが、クイナ科に属し、沖縄で有名なヤンバルクイナと同じ科です。確かに柄は異なりますが、歩くシルエットはそっくりです。


バン属の種は日本ではバンのみが、世界で12種ほど生息します。オオバン属は日本ではオオバンのみが、世界で9種ほど知られています。
バンとオオバンの分布

オオバンは、アフリカ北部、ユーラシア大陸、オーストラリア、インドネシアなどに分布します。日本では、北海道では夏のみ生息する夏鳥、本州から九州では繁殖し越冬もする留鳥もしくは漂鳥、沖縄では冬季に飛来する冬鳥です。冬季には、シベリアや北日本から飛来するため、多くの地域で個体数が増加します。
バンは、オオバンの分布域と概ね同じですが、オーストラリアに分布せず、東南アジアやアフリカ南部にも広く生息します。日本では、東日本で夏鳥、西日本で留鳥です。
バンという名前の由来

クイナ科に属する鳥の種名は、なんちゃらクイナという和名がつけられているものがほとんどです。しかし、バンもオオバンもクイナ科ですが、それには当てはまりません。バンは漢字で鷭と書き、水田に住み大きな声で鳴くことから、水田の番をしているようであることに由来するという説があります。オオバンは、バンに似てバンより大きいことからオオバンとつけられました。
次回は、バンとオオバンの違いについてお話したいと思います。



