(※このページは、2018年8月26日に更新されました。)
「インドネシアのスマトラ島とは一体どういう場所なんだろう?」
「インドネシアに行くんだけど、スマトラ島を観光するとしたらどこに行こうかな?」
「スマトラ島で面白いものはなにかな?」
本記事は、このような方々へ向けて書いております。
みなさまこんにちは。
インドネシア好きな、あおきんです!!
前回の記事では、私がインドネシアに滞在していたとお伝えしたのですが、
私は滞在中のほとんどの期間を、インドネシアの「スマトラ島」 で過ごしました。
スマトラ島は、私にとって第二の故郷と呼べるほど素敵な場所です。(勝手に故郷にしてすみません!)
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- 豊かな自然を有する国立公園やそこに住む生物
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- 味が濃いため白ご飯が止まらないパダン料理
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- どこかローカルな雰囲気のある都市や観光地
↑スマトラ島は上記のような強みを持っています。
しかし、日本に帰国してスマトラ島の話を仕掛けても、以下のような会話が多かったのです。↓
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”biome_aokin.jpg” name=”あおきん”]インドネシアのスマトラ島って知ってる!?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”biome_lala.jpg” name=”ララさん”]うん!象さんのいるとこやんな![/speech_bubble]
確かに象さんは有名ですが、 スマトラ島には他にも魅力が沢山あります。
よって本記事では、スマトラ島の魅力的な点をお伝えしたいと考え、
スマトラ島の概要や、都市・オススメの観光地、美味しい料理、珍しい動植物について記載しました。
それでは、まいりましょう!
スマトラ島とは?
<場所>
スマトラ(Sumatera)は、西インドネシアに位置する巨大な島(地図で赤色に示したところ)の名前です。
日本からは、ジャカルタ経由で約8時間で渡航可能です。
マレー半島がスマトラの北側にあり、マレーシアやシンガポールと密接しているため、
場所によっては船で隣国に渡ることができます。
<面積>
世界で6番目に大きな島であり、なんと日本の本州の面積の1.9倍もあるそうです!
とても広いですね。
世界の島の面積ランキングをみると、インドネシア領の島が3つもランクインしています。
スマトラ島以外にも、インドネシアには「ニューギニア」や「ボルネオ」といった広大な面積をもつ島があるのです。
<気候>
熱帯気候ですが、常に
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”biome_aokin.jpg” name=”あおきん”] とにかく暑い!!!暑すぎる!!!! [/speech_bubble]
というわけではありません。場所によります。
日本のように四季はなく、雨季(12-3月)と乾季(5-9月)しかありません。
乾季の方が暑いですが、高原地帯が多いので上着がないと過ごせない場所もあります。
例えば、西スマトラ州の観光都市、パダン等は涼しくてとても快適です。
むしろ、私としては2018年の日本の夏のほうが暑かったように感じます。。。
雨量は多く、突然スコールがやってきてびしょ濡れになりますので、レインコートは手放せません。
<人口>
スマトラ島の人口は5037万人(2010年のデータです)。
インドネシア全体の人口が2億6110万人(2016年)なので、インドネシアの5分の1を占めています。
日本の人口が1億2700万人(2016年)に対し、インドネシアは2倍もの人口を有しており、世界の人口ランキングでは世界4位です。
インドネシアのスケールの大きさには驚かされます。。。
<宗教>
主な宗教はイスラム教です。
インドネシアにおいてイスラム教が最初に広まったのが、スマトラ北部のアチェ州であると言われています。
ちなみに、インドネシアでは大きく5つの宗教が信仰されています。人口の割合としては、
約90%がイスラム教ですが、多い順にキリスト教プロテスタント、キリスト教カトリック、ヒンドゥー教、仏教があります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”biome_aokin.jpg” name=”あおきん”]日本の本州よりも大きいんですね、スマトラ島って。 [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”biome_lala.jpg” name=”ララさん”]かなりびっくりしたわ!他にも、熱帯やからとんでもなく暑いと思ってたけど、涼しくて快適な地域があるってのも驚きや。 [/speech_bubble]
主要な都市と観光地、伝統料理
<メダン>
約210万人の人口を抱える、スマトラ島最大の都市が、スマトラ島の東北部(北スマトラ州)にある「メダン」 です。
メダンにはクアラナム国際空港(KNO)という空港があり、
マレーシアのクアラルンプール国際空港(KUL)からは、LCCのエアアジアに乗れば1時間で到着します。
メダンで有名なスポットといえば、東南アジア最大の湖である「トバ湖」 があります。
日本の滋賀県にある琵琶湖の面積は670.4㎢と言われていますが、
「トバ湖」は1130㎢と、琵琶湖の約1.8倍もあります!でかい!
綺麗な淡水を泳いだり、湖と森の風景を見ながらサイクリングに挑戦するのも気持ちよさそうです。
衛生画像でトバ湖をみると、変わった形をしています。
トバ湖に囲まれているのが「サモシール島」と呼ばれる島で、火山の噴火で誕生しました。
サモシール島は地元の方々の観光地としても人気なようです。
サモシール島には「パングルラン」という大きな町があり、温泉も湧いています。
アツアツの熱帯気候の中、熱湯に入って体をいじめるのも一つです!(熱中症にはお気をつけください!)
<プカンバル>
スマトラ島の中部(リアウ州)にある都市が、「プカンバル」です。
町にはいくつもの大学が建てられており、若者の多い学生都市となっています。
プカンバルにはスルタン・シャリフ・カシム2世国際空港(PKU)という、
一度では名前を覚えられない空港があります。(私は何十回と利用しても覚えられません。)
これまたクアラルンプール(KUL)からPKUまでは、エアアジアで50分もあれば着く距離です。
プカンバルの特徴としては、大学の敷地がとにかく広い!
とりわけ、プカンバルの大学の一つ、「リアウ大学」は歩きでは端から端まで行くのに1時間はかかります。
暑くて歩いてられません。原付バイクが必須です。(学生の皆は大多数バイクを所持していました。)
広大な面積を有するスマトラならではの状況であると思います。
最近、プカンバルではGojekやGrabといった配車アプリが使えるようになりましたので、街中や大学内の移動はより楽になっています。
リアウ大学にはロッククライミングの練習が可能な、巨大なウォール(10m以上)が建てられています。
是非、クライミングに挑戦してみてください!
プカンバルより陸路で4時間進めば、「テッソニロ国立公園」 があります。
象やトラといった貴重な生物が生息しており、生物多様性保全の観点から重要な地域であることから、
2004年に国立公園に指定されました。
テッソニロ国立公園の熱帯雨林の面積は年々減少しており、環境破壊の大きな問題を抱えています。
<パダン>
西スマトラ州の都市である「パダン」 は、海や山、文化遺産といった観光資源に恵まれた土地です。
パダンで食べられる「パダン料理」 は、スマトラ島全域において非常にポピュラーな料理です。
トウガラシやココナッツミルクをふんだんに投入し、お肉や野菜をこてこてに煮込んでいるため、
味が濃く白ご飯が手放せません。
パダン料理屋のテーブルに着席すると、小皿に入った数十種類のおかずがピラミッド状に並べられるので、
セレブ気分を味わえます。
出された小皿は全て食さなくてもよく、手を付けた分だけ料金が発生するので
リーズナブルな値段で食事を終えられます。
現在のレートでは、200-300円もあればお腹いっぱいで幸せになれます。
パダン料理の中でも、有名な品は「ルンダン」という牛肉煮込みです。
なんと、2011年にはルンダンは世界一の料理に選ばれています!!
ご飯が進みすぎてお腹がぽっこり出てしまった人もいますが、ルンダンには試す価値が間違いなくあります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”biome_aokin.jpg” name=”あおきん”]スマトラ島って、観光できる場所が沢山あるね。辛い物好きな私としては、パダン料理を食べながら旅行するのも飽きなさそう。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”biome_lala.jpg” name=”ララさん”] 外国やけど、食事に困ることは意外と無さそうやな。日本人にとっては、米が主食なのは助かるわ~。[/speech_bubble]
スマトラ島の貴重な動植物
スマトラ島の熱帯雨林は、地球の宝と言われるほど多様な生物が生息しています。
スマトラ島の生物の中でも、いくつかのユニークな生物をピックアップしました。
<食虫植物 ウツボカズラ>
虫を捕食するユニークな食虫植物の一つが、「ウツボカズラ」 です。
(ウツボカズラ属の植物の種はいくつかありますが、本記事では全てウツボカズラと総称します。)
ウツボカズラは、スマトラ島だけでなくマレー半島やボルネオでも生息しています。
日本では観賞用として見かけることがありますが、
自然の熱帯雨林の中でみると、「こんな植物がこの世にあるのか!」と驚いてしまうような姿をしています。
つぼ型の形をした袋から虫を誘惑する甘い匂いを出し、
穴に入り込んだ虫を溶かして栄養分にしてしまうとは、森のギャングでしかありません。。。
<スマトラトラ>
食肉目、ネコ科に属する、ネコとは思えない体格をもつ 「スマトラトラ」は、
スマトラ島のアイコン的存在です。
このサイズであっても、トラの中では最小の部類に入ります。
見た目通り肉食ですが、シカやイノシシだけでなく虫を食べるなど、割と何でも食べるようです。
スマトラ島では、たった数百頭しか生息していないと言われており、絶滅危惧種として指定されています。
<スマトラオランウータン>
顔の両サイドに出っ張りが見られる「スマトラオランウータン」 。
出っ張りは大人に成長したオスのみが有する特徴で、メスのスマトラオランウータンとは顔つきが異なります。
一日のほとんどを樹上で生活するため、寝る時も木の上にいます。
スマトラトラと同様に絶滅危惧種に指定されており、絶滅が危ぶまれています。
まとめ
今回の記事では、
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- 「スマトラ島の概要=場所、面積、人口、気候、宗教」
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- 「スマトラ島の都市、観光地、伝統料理=メダン、プカンバル、パダン(料理)」
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- 「スマトラ島の動植物=食虫植物、スマトラトラ、スマトラオランウータン」
など、スマトラの特徴を記載しました。
スマトラ島を好きになる人が増えれば、嬉しい限りです!
それでは!